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今日のアウトプット。

 

私が現在所属しているフォトスタジオでは

主にバースデープランと753プランを軸に撮影を行なっています。

 

お花のスタイリングやその他のサポート業務に従事しているのですが

今日はサポート業務のひとつである「着付け」にフォーカスしてお話したい。

 

フローリストなのに?

もう肩書きなんてこの際何でも良いと思っている今日この頃です。

 

私が初めて「着付け」に携わるようになったのは

4年前くらいに大手のキッズフォトスタジオで少しバイトしてたのが始まりで、

着付師さんに現場で習って、753着物は一通り着付けできるようになりました。

 

きれいに着せるための基礎しか習わなかったので応用はできないけど

基本スタジオで着せるのは決まった着物だけだったから何とか習得してそれなりにこなしていました。

結局そこは1年くらいで離れたのだけど

その後わりとすぐに今のスタジオにお声がけいただいて(始めはお花の装飾のご依頼で)勤めることになり

着付けも一応出来ますよ、という事でサポート業務の一環としてまた携わるようになったのです。

 

前のスタジオでは、たくさんある着物の中からサイズを見て

「お子様に着物を合わす」みたいな感じでやっていたけど

今は「選んでいただいた着物をお子様に合わす」みたいな感じで

当日ご来店時にサイズの調整やトータルスタイリングを行うというスタイルでやっているので

かなり臨機応変な対応が出来ないといけなくて、

技術やセンスも問われるなと感じずにはいられず...

日々そうした中で私自身のスキルアップがいよいよ必要だなと感じて、

前に知り合った着付師さんにお願いして一時期、着付けを改めて習いに行ったりしていました。

 

結局は練習と実践あるのみなのですが、

実践で言えばスタジオに来られたお子様の着付けはほぼ私がしているので

スタジオ3年目と言えどもはや何人着せてるだろ??のレベルでw

それだけたくさん着付けしてきた経験があるから

着物を嫌がるお子様や、撮影中の着崩れにもある程度臨機応変に対応できるようにもなったし

「きれいに見せる」という点では合格点をもらえるんじゃないかと。

 

そして今、次のステージがやってきててこっちが本題なのですが

9月からパパ・ママ着物がいよいよ始まります。

少し前からチームみんなで着物や小物を集めたりイメージ撮影などを進めていて

只今いろいろと準備中なのですが

ブランディングしていく中で着物をもっと深く知りたいなと思うようになり

(出ましたオタク気質w)

今、参考書を読んだりyoutube見たりして歴史から学び始めた次第です。

 

最初は、着物をスタジオ衣裳として見てたので

きれいに着せることやトータルバランスなど見た目的なところにフォーカスしていたけど

ストーリー性や独自の世界観を表現するには

やっぱりさらに奥深いところを探求していくべきなんじゃないかなと考えたわけです。

 

着物の歴史は掘れば掘るほど奥深く、そう容易くインプットできるものではないのだけど

今吸収している知識を私なりの解釈で今後のスタイリングに役立てれたらいいなと思いながら勉強中です。

 

森羅万象・・・天地間に存在する、数限りないすべてのものや事象。

 

「日本の着物は、この森羅万象を文様化して1枚の布に表現した民族衣装である」

とある参考書に書かれていました。

 

雲・月・星・水・風・雪といった宇宙観を表すもの

花・草・虫・鳥といった自然の美を表すもの

丸・角・鱗・菱といった形を表すもの

 

着物は、そういった様々なものを文様化し組み合わせて、

さらに染めや織りの高度な技術を用いながら

その時代背景ごとに生み出された

唯一無二の表現やロマンが詰まったものだということを知りました。

 

凄くないですか?私むちゃくちゃ感動したよ?w

 

さらに女性着物には、帯とか帯揚げ帯締め、しごきとかいろいろ組み合わせるんですよ?

コーディネート、無限じゃない?

もはやストーリー性すらカオスw

 

でも、だからこそ思ったんです。

文様ひとつひとつとっても歴史や作り手の意図がある。

それを自分なりに解釈しつつ、自分の思うストーリーを創造していけば良いんだって。

 

 

しきたりとかマナーにも目を向けなくちゃいけない難しさはあるものの

そういったところにも意識できるようになったのは良かったかなって思います。

 

スタジオでは新作着物をリリースする際、予めモデル撮影を行なっています。

もちろん、実際に着てもらって突き詰めれば何か違うなとなることもあるんです。

それはサイズ感だったり原因が分かるものもあれば

色や柄の組み合わせだったんかな?とか

コンセプトとズレてたのかな?と課題が残るものも・・・

 

トライ&エラーを繰り返しながらですが、

少なからず私なりの着物に対する美学は向上していると思うのでw

スタジオに来てくださる皆様に喜んでいただけるように

技術面でも表現といった部分でもいろいろ取り組んでいく所存であります。

 

私の思うストーリーとは

一番には、お子様の着物姿にお子様の成長を見て胸が熱くなったり

その可愛さに親御様が心躍るような体験をしてもらいたいなと思っていて

そこには、ただ「見た目」だけじゃない「感情」があると考えています。

 

花仕事をしている時も同じなのですが

ビジュアルや独自性は大事だけど、誰かのために心を尽くす思いが軸にあってこそだと。

 

いくら着物が可愛くても、着付けにもたついてたり撮影時に着崩れしまくってたらやっぱ嫌ですよね。

だから見た目や仕上がりにももちろんこだわりますが

どこでも着れる着物じゃなく、このスタジオで着る着物には「愛」があると感じていただきたい。

着物に限らずの話なんだけどねw

 

 

話変わって

今、着物のお勉強もだし、フラワースタイリングの事も考えなくちゃだし

youtubeの動画も作っていきたいしで大忙しです。

 

大変だと感じることもあるけど、でもやっぱり今が一番楽しい。

一緒に仕事する大切な仲間がいて、やりたいことに取り組める環境があって、心許せる友達や家族がいる。

歳もある程度重ねた。

いろいろ経験してきたからこそ今ここにようやく辿り着いた。そんな感覚です。

     

ふだん、こういった思いをすらすら人に話せるタイプじゃないので言葉にするのに時間はかかるのだけど

アウトプットほんとに大事で。

 

以前は秘めて秘めて完璧な答えが出たらバーン!みたいに放出していたけどw

最近は中途半端でもいいやーと思えるようになったので心が軽いです。

 

心が軽くなったついでにサクッともうひとつ。

 

いつもひとりで何でもやってしまいがちで

それはそれで良いんだけど

最近は私にも同じような温度感でやりたい事をサポートしてくれる人がいたら良いのになって思うようになった。

 

ライフスタイルや人生観が変わり始めた今

誰かと一緒に・・・と思うのは欲張りなんだろうか。

自分と向き合い過ぎてしばらくそっちの感情置き去りにしてたのでどうしたものかと。

 

うーん、結局がんばるしかないやつかw